テクニスオデッセイ
(多焦点眼内レンズ)

テクニスオデッセイ(多焦点眼内レンズ)とは?

テクニスオデッセイ(多焦点眼内レンズ)とは?オデッセイ(Odyssey)はアメリカのJohnson&Johnson社が開発した多焦点眼内レンズです。

従来の多焦点眼内レンズは、目から入る光エネルギーが分散するため、コントラスト感度の低下やハロー・グレアなどの見え方のデメリットがありました。一方、オデッセイは遠方から近方まで連続して高いコントラストを維持でき、夜間光視症(ハロー・グレア・スターバースト)を軽減する連続焦点レンズです。

テクニスオデッセイの特徴

1. 連続焦点

連続焦点テクニスオデッセイは、テクニスシナジーと同様の回折型設計による連続焦点レンズで、近くから遠くまで幅広い距離にわたって視力が得られることが特徴です。その焦点深度の特性を示す曲線は、他社の3焦点レンズと比較しても十分に優れていることが確認されています。しかし、このレンズでは表面設計がより滑らかに改良されているため、手元の視界においては、テクニスシナジーと比べると若干視認性が低下する可能性があります。したがって、特に手元での視力を重視したい場合には、慎重な検討が必要となります。

2. 異常光視症
(ハロー・グレア・スターバースト)の軽減

異常光視症(ハロー・グレア・スターバースト)の軽減オデッセイのレンズ表面には、回折型レンズ特有の縞模様(回折格子)があります。同社から発売されている多焦点眼内レンズのテクニスシナジーにも回折格子はありますが、オデッセイはこれがより滑らかに改良されることで、ハローやグレアなどの異常光視症の発生もより軽減されています。異常光視症(ハロー・グレア・スターバースト)の軽減

3. 高いコントラストの維持が可能

回折型多焦点眼内レンズには、コントラスト感度の低下(色の鮮やかさが低下)というデメリットがあります。オデッセイは、このコントラスト感度の低下が比較的抑えられており、明るい場所でも暗い場所でも一定のコントラスト感度が保たれています。

高いコントラストの維持が可能

高いコントラストの維持が可能

4. 色収差の低減

色収差とは、角膜や眼内レンズで光が屈折する際、光の色ごとに焦点が異なることでピントがぼやける現象です。オデッセイは「ChromAlignテクノロジー」を採用しており、色収差を補正する構造になっています。これにより、色収差が軽減され、より鮮明に物を見ることが可能です。色収差の低減

5. 術後の屈折誤差が起こりにくい

眼内レンズの挿入時には、単焦点レンズや多焦点レンズでも術後の屈折誤差が問題となることがあります。
術後屈折誤差とは、手術前に想定していたピントの距離と、術後のピントが合う距離との間にズレが生じる現象です。大きな誤差が発生することは稀ですが、多焦点眼内レンズの場合は裸眼での見え方が重視されるため、わずかな誤差も最小限に抑える必要があります。
オデッセイは、広範囲でピントが合う設計のため、術後屈折誤差の影響を受けにくく、より良好な裸眼視力が得やすい特徴があります。

乱視矯正も可能です

乱視矯正も可能ですオデッセイには乱視矯正モデル(オデッセイトーリック)があります。
眼内レンズは取り外しができるというメリットがある一方で、レンズが回転したり、ズレる可能性があります。特に乱視用の眼内レンズは、回転やズレた場合、大きな屈折異常が生じる可能性があり、レンズの交換や位置調整のため再手術が必要になるリスクがあります。しかし、オデッセイトーリックはズレにくい構造をしており、術後3ヶ月時点での回旋が5°以下と、位置調整が必要となる可能性が低いことが示されています。

テクニスオデッセイの仕様

テクニスオデッセイの仕様

テクニスオデッセイの仕様

 
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