眼精疲労

眼精疲労とは

眼精疲労とは休息してもとれない目の疲れを「眼精疲労」といいます。
中には、『こめかみが痛い。頭が痛い。吐き気がする。眠れない』などの症状で日常生活に支障をきたす患者さんがおられます。
最近ではパソコンの普及に伴って、目の不調を訴える方が増えてきました。

目も体の臓器です。
年齢を重ねると、当然、目の機能も年をとります。
ですが、休んでも治らない目の症状には理由が隠されています。

眼精疲労の原因

眼精疲労が、どのような原因で起こっているかしっかりと把握するためには、眼科を受診して、検査・診察が必要となります。

調節痙攣とは

調節機能は、カメラに例えるとフォーカス機能にあたります。
人間の目では毛様体筋が水晶体の厚さを変化させてピント合わせに対応していますが、 その毛様体筋が痙攣を起こしている状態を調節痙攣といいます。簡単に言うと、目の筋肉痛です。パソコンや図面などを見る仕事をされている方に多い印象があります。

いのうえ眼科の眼精疲労治療方針

  1. 器質的な疾患があれば、原疾患の治療をします。
  2. ドライアイがある場合、点眼薬と涙点プラグで対応します。
    (詳しくはドライアイ外来のページを参照ください)
  3. 眼位異常がある場合、プリズム眼鏡を処方します。
  4. 調節痙攣がある場合、低濃度に希釈した調節麻痺薬を毎晩、点眼してもらいます。
  5. 上記治療で症状が残る場合は、生活指導や眼精疲労治療を勧めています。

調節麻痺薬を用いた点眼治療

薬の特徴上、点眼時に若干刺激があります。 朝、起床時にまぶしさやぼやけを感じる方がいます。その場合、濃度を再度調整してお渡ししています。

生活指導

  1. ドライアイの方には、瞬目(まばたき)をしっかりしてもらいます。人間誰しも、何かに集中するとまばたきを忘れます。
  2. エアコンが直接当たる環境を避けます。
  3. コンタクトレンズを装用されている方は、コンタクトレンズの種類を見直します。
  4. 調節痙攣の方には、長時間の連続した作業は避けて、遠くを見るようにしてもらいます。
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